新聞奨学生① 読売育英奨学会
新聞奨学生ってご存知ですか?大学等に通う学生が新聞配達の仕事を行い、学費の一部もしくは全額を新聞社が肩代わりしてくれるシステムのことです。家庭の事情により学費を払うのが困難な学生にとって、学費の負担をしてもらえると共に、住む場所と毎月のお給料ももらえるという、至れり尽くせりの内容になっています。朝刊、夕刊の配達及び集金業務等の空き時間に大学に通う形になりますので遊ぶ時間も無く、一般の学生と比べると体力的にきつい生活を送ることになりますが、卒業後も長期間返済の必要がある他の奨学金制度と比べれば、安心して利用の出来るシステムかと思います。就職活動でも有利になることが多いので、家庭の事情を抱えている進学希望者の方は検討してみる価値があるでしょう。今回から大手新聞社各社の奨学生制度を紹介していきます。初回は読売新聞社が行っている「読売育英奨学会」です。
■□■読売育英奨学会■□■
新聞業界で最も古くから続いている奨学生制度で、第1期生から50年以上の歴史があります。主に首都圏の大学に通う奨学生制度になります。
【選択コース】
▼Aコース 1日平均労働時間:6時間
朝刊・夕刊配達、集金、チラシ折り込み、PR業務、その他事務処理等
▼Bコース 1日平均労働時間:5時間未満
朝刊・夕刊配達、チラシ折り込み、PR業務、その他事務処理等
▼Cコース 1日平均労働時間:4.5時間
朝刊配達、集金、チラシ折り込み、PR業務、その他事務処理等
※Cコースは進学する学校の授業が業務に支障が出る場合に適用可となります。
【奨学金】
▼Aコース
4年制返済免除総額520万円(最高)
▼Bコース
4年制返済免除総額440万円(最高)
▼Cコース
4年制返済免除総額400万円(最高)
入学金、授業料、施設費、実習費、諸経費を、読売育英奨学会が支払ってくれます。
選考料、教材費、寄付金、レッスン代、夏期講習料などは対象外となります。
※返済免除額を超える学費を奨学会が立て替えた場合、その差額は卒業年度の2月末までに支払う必要があります。
【給料】
▼Aコース
月給169,440円 賞与年2回50,000円以上
▼Bコース
月給123,024円 賞与年2回30,000円以上
▼Cコース
月給121,160円 賞与対象外
※いずれも2017年4月の実績です。
【休日・休暇】
▼Aコース
4週間6回休日
有給休暇 半年経過後10日間(以後労基法に基づく)
▼Bコース
4週間6回休日
有給休暇 半年経過後10日間(以後労基法に基づく)
▼Cコース
週休制(1週間に1日)
有給休暇 半年経過後10日間(以後労基法に基づく)
【待遇】
完全個室の寮完備(無料)
年2回集団健康診断(無料)
就業する読売センターにより朝・夕食あり(食費29,000円)
通学定期代一部負担(3,500円を超える部分を読売センターが負担)
卒業祝い金、記念品贈呈あり
【就職支援】
就職活動時に読売育英奨学会理事長の推薦状を発行してくれます。
以上となります。学費の負担に困っている進学希望者は一度検討してみてください。