雪の日の新聞配達は半端ない
大雪だろうと新聞配達は休めない
豪雨の日、台風の日も新聞配達は大変ですが、何といっても大雪の日の新聞配達は過酷を極めます。雪国の人は慣れていると思われますが、雪に免疫が無い首都圏などで積雪してしまうと新聞を配達するのは容易ではありません。
新聞配達に限らず、首都圏である程度の積雪があると、交通機関がすぐにマヒしてしまいます。2014年2月の大雪の際は、何もかもがストップしてしまいパニックになったのは記憶に新しいところです。あれだけ降れば、クレームもあまり無かったとは思われますが、とにかくどんなに時間がかかっても新聞配達はしないといけません。JRなんかは何かあるとすぐにストップしてしまいますが、大雪だから新聞配達はお休みですと言えないところがつらいところですね。今回は大雪の際の傾向と対策をレポートします。
積雪対策はしているが…
ある程度の積雪があったら、基本的にバイクにチェーンを巻いて出発します。雪国の新聞販売店ならお店で用意してあると思いますが、首都圏の販売店ではあまり用意していないのが現状です。その場合は配達員が自分で調達している場合が多いようです。自腹でもスーパーカブのチェーンは比較的安く購入できるので、自衛のためには賢明です。
しかしながら積雪が多すぎるとチェーンの効果もあまりありません。なかなかバイクが前に進めない悲惨な状況になります。余程のテクニシャンなら分かりませんが、大抵は何回も転倒することになります。転倒したら積んでいる新聞もバラまいてしまいます。その場で積みなおして、またしばらくしたら転倒~積みなおしの繰り返しで効率が非常に悪くなります。いつまでたっても配達が終わりません。そもそも転倒で怪我をしてしまう恐れもあります。
最終手段は自分の足で
ではどうするのが最善の策かと言うと、もうバイクは諦めて歩いて配るしかありません。最初から新聞を一度に積まずに小分けしながら、道路の状態が良い場所だけバイクで移動して、そこから小走りしながら配達した方が確実です。普段より大幅に時間はかかりますが、バイクに固執して何度も転倒して積みなおすよりは早く終わります。小走りでも滑って転倒する危険はありますが、バイクで転倒するより怪我する確率は少ないでしょう。凍り付くような寒さの中で過酷ではありますが、頑張るしかありません。
そういった大雪の日は本来休みの配達員も駆り出されます。販売店のスタッフがフル稼働で協力し合い配達することになります。余程のクレーマーで無い限り、大雪の日は購読者の方も大目に見てくれます。多少の遅配は仕方ありません。少しづつ確実に配ることが重要です。不着だけはしないよう、なるべく普段の順路通りに一軒一軒回っていきます。そして夜が明けて明るくなってきたら各家庭では雪かきが始まります。雪の中ご苦労様と声をかけてくれる購読者の方も多く、励まされること間違いありません。
今年は首都圏ではまだ積雪するほどの雪は降っていませんが、これからが本番です。いつ大雪になっても大丈夫なように準備を怠ってはいけません。まだ入りたての配達員の方、大雪の日の経験が無い配達員の方は、先輩からレクチャーを受けておくことをお薦めします。