新聞配達を支える便利な機械 新聞販売店の設備について
昔は手作業、今は便利な機械で配達の準備
新聞販売店には色々な機器があります。配達の準備を全て手動でやっていたら、朝刊の配達が遅れてしまいます。昔は手作業だったのかと思いますが、現在では便利な機械が色々揃っていて作業の簡略化と効率化に貢献しています。例えば配達の準備で一番手間取るチラシの折り込みは、丁合機(ちょうあいき)という見た目もダイナミックな機械を使い、何種類もある膨大なチラシを種類ごとに束にしてから、セットされたチラシを手作業で新聞に折り込んで行きます。便利な機械のおかげで折り込み作業もはかどるというわけです。今回は新聞販売店で主に使われている各種機械をご紹介します。
▼自動丁合機
各種チラシを分別して束にセットしてくれる機械です。機種によりますが最大で25種類程度のチラシを分けてセットすることが出来ます。幅と奥行きは概ね畳1畳弱程度の大きさですが、高さが190cm以上あり、動き出すとなかなか迫力があります。これも機種によりますが、1時間で8000セット以上のチラシを束に出来るので、作業効率が大幅に改善出来る代物です。もはやこれなくして新聞販売店は成り立たないと言えるでしょう。
▼エアージョガー
自動丁合機で折り込んだチラシを縦横綺麗に揃えてくれる機械です。名前の通り、エアーを噴き出して振動させチラシをさばき揃えると共に、紙の乾燥もしてくれるという優れものです。こちらの機械は置いてない販売店もあるようです。
▼包装機
雨の日や雨が降りそうな日に、新聞と折り込みチラシが濡れないようビニールでラッピングしてくれる機械です。他の機械と違い卓上型で大き目なプリンター程度の大きさです。1セットずつラッピングしていくので全自動ではありませんが、それでも手動で行うより何倍も速くラッピングすることが出来ます。スタッフの熟練度で作業のスピードは変わってきます。匠クラスの方は目にも止まらぬスピードで作業を進めていきます。
▼新聞折込広告中入れ機
多くの新聞販売店ではまだ手作業で行っているかと思いますが、チラシの丁合作業と、セットされたチラシを新聞に折り込む作業を一緒に行ってくれる機械もあります。3000部の中入れ作業がわずか30分で完了するスペックなので、朝刊の準備作業は飛躍的に改善出来るかと思われます。但しかなり大型の機械になるので、小さな販売店での導入は難しいかもしれません。
▼新聞自動販売機
こちらは配達関連作業とは違いますが、店頭に置かれる新聞の自動販売機になります。
人通りの多い販売店で導入されていることが多くなっています。機種により3紙~10紙くらいの新聞を販売出来ます。新聞販売店以外でも駅や病院などに設置されている場合もあります。
以上です。
新聞配達関連作業は大変ですが、これだけ便利な機械が導入されてきています。新聞の購読数は減少気味ですが、それでも日本全国で16000件くらいの新聞販売店が日々作業に明け暮れています。需要はありますので、今後もさらに便利な機械が開発されていくことでしょう。関連機器メーカーさんに頑張ってもらいたいと思います。