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メルカリが新聞配達員とタッグを組む!?

メルカリが新聞配達員とタッグを組む!?

以前のコラムで紹介した朝日新聞販売店ASAと出前館の業務提携が2020年6月14日をもって解消の運びとなりました。提携から3年で契約終了となります。

 
 

朝刊、夕刊の配達業務以外の時間で飲食店配達のシェアリングを行うという内容でしたが、今回はそもそも無理のある提携だったとの意見が、現場でも見受けられます。決められた家を巡回する新聞配達と、届け先が毎回違う出前では配達業務の内容がかなり違います。そして扱うものが新聞紙と飲食物では、勝手が違うということもあったのでしょう。

 
 

ASAは出前館の配達業務にあたり、新たに導入するコストや手間もありました。
・出前館専用のボックスをバイクに設置する必要がある。
・出前館専用のバイクを購入して運用していた販売店もあった。
・出前館専用のアルバイトを募集し人員を確保している販売店もあった。

 
 

また、都市部では宅配の利用にウーバーイーツ(UberEATS)を使う人が多くなっていることも影響があったのではないでしょうか。ウーバーイーツは配達時間の圧倒的な速さが特徴の配達サービスです。宅配できる種類が多いのは出前館、配達時間が速いのはウーバーイーツという印象です。日本でサービスを開始したのが2016年なので、勢いのある競合サービスが同時期にスタートしたのは痛手だったと想像します。さらにウーバーイーツは配達スタッフを雇用する形態ではなく業務委託方式なので、人件費の負担が経営にダメージを与えることが無いということも、このサービスでシェアを広げている要因かと思われます。

 
 

その一方で、「メルカリ」が新聞配達員とタッグを組んで新しい取り組みをはじめました。メルカリは個人の中古品を売り買いできるフリマアプリです。
新聞の購買層は50代以上が中心と言われているので、この世代で不用品の整理をしたいと考えている潜在顧客にアプローチするための動きです。使い方がわからないことで利用に二の足を踏んでいるシニア層を対象に、新聞配達員がメルカリの利用方法を教えて不用品を売りに出したり、欲しい物を安く買ったりできます。この取り組みは2019年12月10日から実証実験をはじめています。

 
 

ASAと出前館との提携は残念な結果になってしまいましたが、新聞配達員は特定のエリアに多くの顧客を握っている強みがあります。いかにこれらの顧客のニーズを掘り起こし、付加サービスと新たな事業を考えていくかが、新聞販売店が生き残っていく上で重要になっていくことでしょう。

 
 

新聞配達ワークでは新聞販売店業界が活性化し、スタッフの待遇の改善及び向上、そして多くの雇用を生み出していくよう、今後も様々な問題や課題に注目していこうと考えています。