選挙イヤーと新聞配達
通常より数時間遅れる選挙開票後の新聞配達
今年2019年は、4年に一度の統一地方選挙と、3年ごとの参議院議員選挙がある選挙イヤーです。普段はろくに仕事をしていない?議員たちも、この時ばかりはと慌ただしく動き回っていることでしょう。政治には関心が無い、選挙にも行かない新聞配達員も多いかもしれませんが、無関係ではいられません。
選挙開票後の新聞は選挙結果を見極めてから発行されるので、通常より数時間遅れて新聞販売店に到着します。普段なら配達がほぼ終わっている頃に新聞が到着するので、配達時間が大幅に遅れてしまうという状況になります。選挙開票後の配達は、新聞配達員泣かせの1日になってしまうのです。
この日ばかりは折り込みチラシも基本的に無くなります。(例外もあるようです。)遅れて到着する新聞にチラシを折り込んでいたら、何時になってしまうか分かりませんから仕方の無いことです。なので新聞が到着したらすぐに配達に出発できるのが、せめてもの救いとなります。またチラシが無い分、配達する新聞も軽量化出来るので、普段より沢山バイクに積むことが出来ます。バイクに新聞を積んだら、すぐに出発です。あとは配るだけですが、ここからも注意しないといけません。
普段と違う時間帯の配達
普段より数時間遅いので、街の状況が変わっています。既に明け方近い時間になってしまっているので、交通量が増えて来ています。いつもは周りの車を気にすることなくバイクを運転できますが、この日だけは安全に気を付けながら運転する必要が出てきます。地元の住民がジョギングや犬の散歩をしているケースも考えられます。路地などでもスピードを落としながら走行しないといけません。万が一接触でもしたら大変なことになってしまいますからね。
また早起きの住民が起き始めている時間帯なので、各家庭でも普段以上に丁寧に配達する必要があります。急いでいるからといって、軒先までバイクで乗りこんだり、乱暴にポストに投げ込んだりしたら、ひんしゅくを買ってしまいます。トラブルにならないよう気を付けないといけません。
そしてクレーマー被害にあってしまう心配もあります。選挙で配達が遅れる旨はチラシなどで事前に告知はされているのですが、そういう人ほどちゃんと読んでくれていません。配達の現場で文句をたらたら言ってくる人もいるようです。配達の最中にそんな人に捕まったら最悪です。ただでさえ遅れているのに、その後の配達がさらに遅れてしまいます。ちゃんと理解をしめしてくれる家庭が大半ですが、どこの地域にもクレーマーは存在します。現職の配達員の方はくれぐれも気を付けて欲しいと思います。
2019年は選挙イヤーであると共に、新元号「令和」を迎える年でもあります。「令和」に込められた願いは「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」と言われています。政治家も国民も新聞配達に関わる方たちも、心を寄せ合い平穏な時代になることを願ってやみません。